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HTML5入門者がまず知っておきたい基礎知識まとめ

ビッグデータ」ほどではありませんが、それなりに流行り言葉となったHTML5。すでにW3Cで策定は完了し、今年2014年の勧告を予定しています。しかし、実際のところこの技術のことがわかっていない。これが何なのかなんて今さら聞けない...というウェブ担当者はけっこういるのではないでしょうか。今回はそんな何も知らない入門者向けに、このHTML5という技術についてまとめました。

HTML5とは何か?


HTML5(エイチティーエムエル・ファイブ)とは HTML の 5 回目に当たる大幅な改定版である。
» HTML5 - Wikipedia

何も知らない人にまず説明するのであれば、「HTMLとはウェブページを記述するための言語であり、HTML5はその言語のバージョン5」といったところでしょう。しかし策定前からこれだけ騒がれて来たのには、それなりに理由があります。それまでのHTMLと大きく違いがあるのです。

広義なHTML5と狭義なHTML5

HTML5は、狭義なHTML5と広義なHTML5とで区別する必要があります。というのも、狭義なHTML5マークアップ言語、広義なHTML5CanvasSVGといった技術を利用するためのAPIを含めたものであり、「単にHTML5とは...」と話し出そうにも、どちらを対象に話をするのかで内容が変わってくるためです。

何が「HTML5」であるか - hogehoge @teramako

狭義のHTML5

マークアップ言語としてのHTML5を見た時、それまでのHTMLと変わったところは、ずばりセマンティックになったことでしょう。セマンティックとは「意味づけされた」という意味で、セマンティックHTMLとは意味づけされたHTMLということになります。今までdivタグでマークアップしてきたようなものにも専用のタグを提供し、しっかりと意味づけをして、検索エンジンやプログラムからわかりやすいHTMLにしていくのです。具体的には、以下のスライドが参考になります。

HTML5でセマンティックなマークアップ

広義のHTML5

流行り言葉としてHTML5という単語が使われる場合は、広義のHTML5を指していることが多いです。ここはWikipediaから引用します。


厳密には別仕様書として分離されているものの、一般的には、Web Storage・WebSocket・Geolocation APIXMLHttpRequest Level 2などもHTML5に含める場合が多い。
W3CHTML5 Logo では以下のカテゴリを HTML5 に含めている。
  • セマンティックス - HTML5の新タグ、RDFa、マイクロデータ、マイクロフォーマット
  • オフラインとストレージ - App Cache、Web Storage、Indexed Database API、File API
  • デバイスアクセス - Geolocation API、マイク・カメラ、アドレス帳・カレンダー、端末の向き
  • 接続性 - WebSocket、Server-Sent Events
  • マルチメディア - audio, video要素
  • 3D、グラフィックス、エフェクト - SVGcanvas要素、WebGL、CSS3 3D
  • パフォーマンスと統合 - Web WorkersXMLHttpRequest Level 2
  • CSS3 - WOFFも含む
これらのAPIによって、HTML5で実装されたウェブアプリは、よりネイティブアプリに近づくのです。

ビジネス視点から語られるHTML5

このHTML5、「W3Cの仕様が変わって、ブラウザも進化して、便利になるんだね」では終わりません。技術者内だけでなく、ビジネス面から語られることがずいぶんあるのです。


例えば、グーグルのChrome OSでは、もはやブラウザーとOSの境界線が消えている。つまりインターネットに接続していようといまいと、全ての情報処理はブラウザー上で行われる。別の言い方をすれば、これからのブラウザーとは事実上、「インターネットとの親和性が高いOS」を意味するようになる。それはIT産業におけるマイクロソフト支配の終焉を意味するが、これこそHTML5を推進するグーグルが心に秘めた野望であり、将来のビジョンなのである。
» 今話題のHTML5とは何か? 世界的企業が次々導入する理由(P2) 日経トレンディネット

普通、PCを買う際に「WindowsがいいかMacがいいか(はたまた自作PCLinuxか)」と考えますが、これからはブラウザであるChromeがその選択肢の1つになる。それがHTML5による変化であり、Googleの狙うところなのだ!という話です。

もっとざっくり言うと、「データはクラウドに置き、ブラウザをOSとして使う」時代がHTML5によって到来しようとしているということです。実際には、すべてHTML5の功績だ!とはいえないのですが、少なくともそういう流れのきっかけにはなっており、全部ひっくるめて言うときに便利なのでHTML5という流行り言葉が使われている、と捉えることもできます。

まとめ

  • 広義なHTML5と狭義なHTML5では意味が違う
  • マークアップする際にちゃんと意味付けしていこうぜという流れがHTML5のタグには反映されている
  • ウェブ周りの2011年ごろからの凄い進化をぜんぶひっくるめてHTML5と言うケースもある

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